G8サミットに対抗する「女性の日」行動に参加しましょう持続可能な地球へ、地球温暖化STOP・核兵器廃絶・なくせ貧困!食糧主権の確立へ立ち上がろう みなさん、7月7日~9日の3日間、北海道・洞爺湖でG8サミット(主要国首脳会議)が開催されます。地球温暖化対策、そして深刻化している食糧問題などが重要なテーマになっています。
「温暖化の弊害」が現実的な課題となり、アメリカ依存の経済発展の限界が表面化し、投機マネーが食糧危機を深刻化させるなど、先進国中心の世界の限界がみえ始めています。「洞爺湖サミット」は、そんな時に開催されます。
私たちは、日本にやってくる志を共にする世界の女性たちと共同し、切実な要求をサミット参加国の首脳にアピールするために、女性集会を7月6日に札幌市で開催します。
持続可能で安心して暮らせる社会を全世界の子どもたちに手渡そうと願う多くの女性のみなさん。
実効ある温暖化対策の実現や食料自給率の向上、戦争も核兵器もない世界の実現と女性の地位向上を要求する運動を草の根から巻き起こし、女性集会に参加しましょう。
みなさん。地球温暖化の影響は、遠い将来の問題でも、どこか遠い国の話でもありません。台風の大型化や、増え続ける夏日やヒートアイランド現象、気候変動が食糧不足と価格高騰を促進し、飢餓の拡大と食の不安という恐怖の連鎖を作り出しています。
いま、穀物の価格が高騰し、米や小麦の輸出を禁止する国が相次ぎ、途上国では食糧が手に入らず暴動さえ引き起こされています。人口と食糧需要が増え、地球温暖化の影響で生産が追いつかなくなっているのに穀物をバイオ燃料の原料に大量に使っていることも食糧危機に拍車をかけています。
食糧危機を打開するために、WTO体制を見直し、すべての人々に安全で栄養豊かな食糧を保障し、そのために家族経営や環境に配慮した持続可能な生産を可能にする食糧主権の立場に立った政策に転換すべきです。私たちは、G8首脳がそのためのイニシアチブをとることを要求します。
みなさん。最大の環境破壊である戦争や紛争で、今も地球上の多くの女性や子どもたちが命を奪われ、恐怖にさらされています。全世界の軍事費は、年間約1兆2000億㌦といわれ、日本政府も、毎年5兆円も軍事費に注ぎこんでいます。世界では、1日1㌦以下で暮らす人々が10億人にのぼり、貧困と飢餓が拡大され続けています。戦争と貧困・飢餓の影響を最も強く受けるのは子どもたちと女性です。もはや、破壊しか生み出さない戦争や軍備、核兵器に莫大な資金をつぎ込む政治を続けさせることはできません。飢餓や貧困対策を最優先し、すべての民衆が安心して暮らせる社会、すべての女性の人権が保障される社会の実現に先進国が責任を果たすべきです。
すべての女性のみなさん、私たちは7月6日、北海道につどいます。地域から行動を巻き起こし、世界の女性たちと交流・連帯を強め、たたかいをグローバル化しましょう。サミット参加国首脳に私たちの要求を届け、女性の力で世界に影響をあたえましょう。
2008年6月
呼びかけ団体:日本婦人団体連合会、新日本婦人の会、全労連女性部、農民連会女性部、ビア・カンペシーナ
呼びかけ(PDF)世界の女性と手をつなごう「女性の日」行動